高級財布の様な我がiPhoneはすっかり生活の一部となり大活躍している。
幸い大きな事故もなく、無傷のままだ。
ある晩いつものようにバスでPASMOのタッチ&ゴーを厳かに決めようとした時だった。
手が滑ってiPhoneを投げてしまった!
一瞬時間が止まって、iPhoneがゆっくりと床へと舞うのが見えた。
途中私の耳に掛かるヘッドフォンを引っ張った。
それはまるでiPhoneが私に助けを求めてすがるように感じた。
しかし私はiPhoneを救えなかった...
iPhoneは無惨に床に叩きつけられた。
最悪の事態を覚悟してiPhoneを拾い上げる私。
高級財布が不敵な笑みを浮べたように感じた。
「俺様を誰だと思っているんだい?」
フリップを閉めた状態の高級財布はiPhoneをしっかりとプロテクトしていた。
バスの床面がゴム張りだったことも幸いして、擦りキズ一つ付くことなく済んだ。
ああ、ケースに入れてて本当に良かった。
もう絶対に絶対に落とさないと心に誓うぱっぱちゃんであった。