2007年4月15日日曜日

日本映画の金字塔

Shitinin「黒澤明監督:七人の侍」

高校の予餞会でこの映画が上映された。
バカ高校だったので、映画が始まっても皆大騒ぎ。
「静かにしろ!」
途中何度か先生の注意が入る。

部活に入らず、ダラダラと何もせず3年間を過ごした。
浪人も決まっていた。
学校になんか何の愛着もない、冷めた高校生だった。

ウチの高校にこんな映画無理だよ...
白黒の如何にも古びたスクリーンをぼんやり眺めながら思った。

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「あぁー!!」
叫びとも悲鳴ともつかない男女入り交じった喚声で我に返った。
菊千代に運命の瞬間が訪れたあのシーンだ。
気付くと会場全体が映画に見入っていた。

完全に、完璧に、皆が見入っていた。

そしてエンドロールでの拍手喝采!
会場全体が一つになっていた。

初めて味わう気持ちだった。

なにも言う事はない。
そういう、映画だ。