2008年5月10日土曜日

点と線

「スバル/プレオ」

諸事情によりスバルの軽自動車プレオに乗る機会を得た。
一応現役の車種に対して、こんな言葉は失礼かも知れないが...

旧きを知り、新しきを知る

とてもいい機会だったと思う。
スバルの軽を乗り継ぐ私の車歴に何故かプレオの名は無い。
ヴィヴィオからプレオを飛ばしてR2オーナーになってしまったからだ。

一世代前のプレオに触れることによって、愛車R2の進化の方向を垣間みた気がする。

プレオに乗って驚くのは、車内の広さ、大きなガラスエリアがもたらす視界の良さだ。
更に驚くべきは、それ以外は全ての面でR2が勝っているという事実だ。

兎角評価の芳しくないR2であるが、スバルは軽の進化の手を休めてはいなかった。
全体の質感のレベルが全く違うのだ。
インパネ、ドアを閉めるときの音、エンジン音、車体剛性、CVTの挙動、ドライバーの着座位置。

プレオに乗ると、いかにも軽に乗っているという実感がひしひしと湧いてくる。

元ヴィヴィオ乗りとしては、R2の車高の高さに幻滅して今まで気付かなかったことがある。
プレオのトールデザインに比べて、R2は明らかにヴィヴィオのコンセプトに軌道修正している。

言い換えれば、R2はドライバーズカーとしての資質を重視しているのだ。

運転席に座ったときの居心地がとてもいい。
重心の高さから来る操縦性の違いは如何ともし難いが、乗っていて楽しいのだ。

各世代の車種を乗り比べる機会を得て、その点と点を線で結ぶことによって、その先が見えてくる。
惜しむべき事実として、もう「その先」は無いという残酷な現実があるのみだ。(号泣)