2010年12月19日日曜日

スバル専属CMプランナー「Wonderous Stories編」

Wonderous Stories/Yes(邦題:不思議なお話しを)」

私がホンキで構想していたスバルのCMをご紹介しよう。
当時の記録は何も残っていない...いや、最初から何も残していないのだ。
絵心のない私には、絵コンテすら書くことができず、ただただ頭の中で思い描くだけだった。

音楽はYesのWonderous Stories、邦題「不思議なお話しを」
キャストは全員外人(何処かの国の未来のお話し風)
言語は英語で字幕で日本語訳が入る。

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宇宙センターよりレポーターの中継が入る...
大型の宇宙船を背後に、大勢の取材陣が集まっている。

医療班に付き添われながら、宇宙服を着た3人が歩いてくる。
おびただしいフラッシュが焚かれる。

[出航前に撮影した古びた写真...(今と同じく)若々しい3人の乗組員が写っている]
��レポーターの字幕)
「15年前に消息を絶った、惑星間航行船ALCYONE号が、奇跡的に救助されました。
木星の引力により準光速まで加速されてしまった宇宙船内は...
URASHIMA-Effect(浦島効果)により2ヶ月しか経過していなかったのです!!」

乗組員の一人、主人公の女性の顔のアップ。
フラッシュに眩惑しながら、出航時を思い出す...

[セピアトーンの映像]
小児を抱いて、見送りに来ている夫。
背後のクルマにはさり気なくスバルの六連星のエンブレムが付いている。
子供と夫にキスをして...
��主人公の字幕)「2週間の航海よ、子供を宜しくお願いします...」

主人公の女性の顔のアップに戻る。
何かに気付く。

��子供)「マム!」

人ごみをかき分けて駆け込んでくる小児...
途中で若者(夫役と同一)にトランジションして主人公に抱きつく。

自分より遥かに大きい若者を驚きの表情で覗き込みながら...

��主人公の字幕)「サ、サミー(息子の名前)なの?!」
��若者の字幕)「ああ、母さんがいなくなって15年も経っているんだよ。」

��主人公の字幕)「貴男のお父さんは?!」
��若者の字幕)「母さんの色々な手続きがあって、遅れてくるよ。」

シーンが夜に変わって...
エントランスへと続くロビーを主人公と若者が大きな荷物を曵きながら歩いてくる。
そこへ一台のクルマが乗り付ける。

不安そうな表情の主人公の顔のアップ。

クルマのドアが開き、ロマンスグレーのミドルが立ち上がる。

照れくさそうだが、とても優しい笑み。

クルマのフロントグリルへとパンすると、SUBARUの六連星のエンブレムが少し光る。

主人公の緊張が解け、笑みがこぼれる。

��人を乗せ、クルマが走り去る...テールランプ。

��テロップ)
「かわらぬものがある」..........「SUBARU」