2015年10月2日金曜日

VWの不正問題に思ふ

世間では米国でのVWの排ガス不正問題が取り糾されている。
排ガス検査を検知して排ガス浄化をフル稼働させて、日頃は浄化を軽減してその他の性能を優先させるとか。

かなり悪質な不正だと思うが、問題は寧ろ本件に関連して明らかになったその他の問題だろう。

まず、本件は米国の審査基準に抵触しただけで、日本では全く違法でないということ。
そもそも日本には米国のような厳しい排ガス規制そのものが、ない。
米国では違法となる基準値の40倍の窒素酸化物も日本ではオッケーという事実。
ちょっと考えただけでも恐ろしい。

そして、検査時にデータが最善になるカラクリはディーゼルの排ガス規制以外でも各社普通に行われているという事実。
燃費なんてその最たるもので、カタログデータと実際のデータの乖離は疑問視されながらも放置されてきた問題だ。

これを機に日本でも実勢に即した検査基準を設けるべきたと思う。
意味のないお飾りのカタログデータなんて糞食らえだ。