「自虐の詩/業田良家」
私は本を読む習慣が無い。
増してや漫画である。
読む訳が無い、基本的に...
しかし妻あぶ吉は無類の漫画好きなのだ。
BSマンガ夜話なる漫画談義の番組を楽しみに観ている。
この番組が結構面白い。
前にも書いたが、たとえ漫画「好き」が集まっても精々内輪で盛り上がる程度だろう。
しかし、漫画「バカ」が集まると周りを巻き込むパワーがあるのだ。
紹介されてる漫画は読んだことが無くても、何故か見入ってしまう。
さて、やっと本題だ。
出演者が口を揃えて「アレはいい」「アレは泣ける」と絶賛していたのがコレだ。
何と4コマギャグ漫画なのだ。
薄幸な女、幸江の日常を面白可笑しく漫画にしているだけ。
しかし、4コマ漫画の起承転結のストーリーとは別に、実は大きな主題が隠されている。
軽い笑いのジャブの陰から抉るような鋭いストレートが飛んでくるのだ。
そして下巻後半の怒濤のラッシュが待っている...
��コマギャグ漫画に打ちのめされる気分を味わってみたければ、是非一読をお勧めする。
日本が誇る漫画文化の果てしない奥深さを思い知らされるに違いない。