柄にもなくホテルのメインバーへ行った。
カウンターでは西洋の外国人と思しき男女が楽しげに会話している。
お互い少し離れて座っているので、どうやら知らない者同士なのだろう。
バーという大人の社交場がそうさせるのだろうか。
いやそれ以前に外人は社交的なのである。
国は違えど英語という共通語がある、そう英語である。
残念ながら英語がさっぱりなぱっぱちゃんには何を話しているのかは全く解らない。
ただ、楽しそうに会話が弾んでいるように見える。
カウンターの奥には日本人のバーテンダーが立っている。
ホテルのバーなんだし、さぞや英語が堪能なのだと思っていた。
ところが、どうも事実は違っている様なのだ。
時々客から話を振られてもただ苦笑いをするばかりで、英語を解していない様子だ。
こうなると矢鱈親近感が湧きつつも、こっちまでハラハラして来る。(笑)
どうやら男女の会話も終局を迎えたらしく、お互いの歳を訊き合っている。
��1歳と38歳。
流石にそれくらいはぱっぱちゃんでも解る。
その時、カウンターの奥でずっと口を噤んでいたバーテンダーが男女二人を交互に指差しながら呟いた。
「セブンイヤーズ...」
気持ち的には「お歳が7つ離れているんですね!」なのだろう。
いつの間にかその光景を見入っていたぱっぱちゃんには痛い程わかるのであった。
嗚呼、英会話の勉強を本気で始めようかな...
何時かね、何時かきっと...