この歳になっても肉好きな私は、ご多分に漏れず吉牛好きだ。
死ぬ程美味いとは思わないが、肉を食ったという充実感がタマらない。
実は吉野家が好きなのは、牛丼だけではない。
その見事なまでにシステマチックな店の運営にも惚れている。
カウンターの配置、一瞬で用意出来るお茶or麦茶、キッチンへのオーダーの入れ方、何盛か判る丼。
全てが考え抜かれ、洗練されているのだ。
どんなに混んでいようが、腹が立つ程に待たさせる事は無い。
そして、会社更生法の適用を受けながら、見事再上場を果たした浪花節な社史も私好みだ。(笑)
牛肉を取り巻く環境がこれ程混迷していなければ、投資したいとも思っている。
そんな思いを胸に、吉野家で頼むモノはいつも決まっている。
特盛、みそ汁、お新香
汁で飯が食えちゃう私には大盛で十分なのだが、最後に大幅に残ってしまう肉だけを食うのが好きなのだ。
牛皿だけを食うのとは違う、牛丼の余った肉を食うのがいいのだ。(笑)
ところで...
吉牛といえばデートに利用できない店の最右翼だが、たまにカップルが仲睦まじく食べているのを見ると、何故か微笑ましく、お二人の幸せを祈らずにはいられない。
吉牛に彼女を連れていく彼の勇気と、やな顔せず彼についていく彼女の愛情は、きっと真の絆の証に違いない。
そこまで考えて牛丼を食うぱっぱちゃんにも幸有らん事を切に願う。(笑)