2007年3月31日土曜日

1代限りの閃光

Vivio「SUBARU VIVIO em-p」

スバルというメーカーの、車に対するマジメさが滲み出た思い出深い一台。
ドライバーズカーとしての資質を磨くべく数々の「見えない」エクイップメントが用意されていた。

運転席を助手席側にオフセットしてペダルとの位置関係を適正化。併せてドライバーズスペースを確保。

サスのストロークを極限まで多くとり、ドライヴィリティーの向上を計る。後に「レガシーの足回り」と称された、恐らく軽史上最高の足回り。

熟成されたECVT:後に既存のATの常識から抜けられない消費者の要望に屈しトルコン化が計られる前の最後のCVT。
声を大にして言おう。「スチールベルトCVTの理想は電磁クラッチとの組み合わせだ」と。

コスト面で不利な四気筒を他社が諦めていくのを横目に、熟成を重ねるエンジン。
EFI化されトランスミッションごとに最適化された制御マップはスムースなパワーソースを提供。

他人事ながら、「軽にそこまでするか?!」と心配してしまう。
いや、スバルというメーカーは例え軽でも手を抜かない「バカ正直さ」が魅力なのだ。